ビジョントレーニングという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
初めて聞いたという方も多くいらっしゃるでしょう。
この記事では、ビジョントレーニングと発達障がいとの関わりについてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
□「見る」とは
ビジョントレーニングについてご紹介する前に、「見る」とはどういうことはご説明します。
見ると聞いて1番に思い浮かぶのは、視力かもしれません。
しかし見るためには、視力だけでなく、視覚機能という複合的な機能が重要になります。
視覚機能の働きは、3つあるでしょう。
1つ目の働きは、入力です。
入力とは、眼で映像を捉えることを指します。
捉えて、映像を取り込み、この際に視力・ピントを合わせる調節機能を使います。
そして眼球運動をすることで、物を正しく捉えられます。
2つ目の働きは、情報処理です。
見たものを認識する段階です。
眼から入った点や線で構成された物、そしてその色を分析して見たものの形や状態を理解する力を使い、見たものを認識できます。
3つ目の働きは、出力です。
これは、見たものに合わせて身体を動かすことを指します。
このことを眼と身体のチームワークと呼ばれることがあります。
これらの3つの働きがうまく機能することによって、しっかりと眼から情報を取り入れることが可能になります。
どれか1つでも欠けることがあると、見えづらさが生じるでしょう。
□ビジョントレーニングとは
それでは本題のビジョントレーニングについてご紹介します。
ビジョントレーニングとは、見る力を向上させることを目的とした訓練の方法です。
私たちは日常生活の中で、物を見て生活をしています。
不便なく生活を送るためには、上記でご紹介した機能が正しく働いていることが必須です。
これらを高めるのがビジョントレーニングです。
お子さんが「板書をノートに取ることが苦手」「本を順番通りに読めない」「漢字がなかなか覚えられない」などの問題を抱えてはいないでしょうか。
これらは、「見る力」が十分でないために起こっているかもしれません。
ビジョントレーニングをすることで、これらの問題が解決される可能性があるでしょう。
ビジョントレーニングは、専門家のもとで受けることができます。
また、施設や教室でも受けられる場合があるので、お近くでないか探してみてください。
□まとめ
この記事では、「見る」ことについて解説しました。
3つの機能が働いていることによって、見る力が備わっています。
見る力に心配がある場合は、ぜひビジョントレーニングを活用してみてください。