特別支援学校と養護学校の違いをご存知でしょうか。

今回は、特別支援学校と養護学校の違いに関して解説します。

ぜひご一読ください。


□特別支援学校と養護学校の違いとは?


特別支援学校と養護学校の違いを理解するためには、学校教育法に関して知っておくことが大切です。

学校教育法は1947年から開始されています。

それから何度も一部改正は行われてきましたが、2007年に大幅に変更がありました。

2007年の一部改正において、それまでの学校教育法とは異なる考え方で体制づくりが行われ始めました。


次に養護学校の説明をします。

養護学校とは、知的障がいや肢体不自由、また病弱な子どもが通学する学校として位置付けられているものです。

学校教育法が改正される前までは障がいのある子どもが通う就学先は、ろう学校と盲学校、そして養護学校の3つがあったのです。


つまり、養護学校とは法改正が行われる以前の名前です。

そして、特別支援学校とは、法改正がありそれら3つが統合されてからの施設を指す呼び名となっています。

現在も養護学校と聞くことがあるかもしれませんが、正式には「特別支援学校」が正しい呼び方です。


3つが一本化された理由としては、障がいの重症化や重複化をすることが増えてきているため、より柔軟に対応することを求められるようになったからです。

養護学校も特別支援学校も指しているものは同じことをぜひ押さえておきましょう。


□特別支援学校で学ぶこととは?


特別支援学校では具体的にどんな学びをするのでしょうか。


それぞれの子どもに合わせてペースや内容を工夫して授業を行います。

この点が、受給者証を持たない子どもが通う学校とは大きく異なります。

特別支援学校では、多くの児童・生徒が教科書を使用した学習が難しいです。

そのため、教師がオリジナルで作成した資料に基づいて授業することが多いです。


授業のレベルに関しては、児童・生徒によって大幅に差があります。

レベル別のグループを作成して勉強することが多いです。

また、登下校の時間も少し違っていて、9時に登校して15時に下校することが多いのも特徴です。


特別支援学校は、勉強だけでなく自立活動が行われることも特徴でしょう。

自立活動の内容もそれぞれの子によって異なりますが、子どもの発達を促して社会の中でよりよく生きていくために時間が割り当てられています。


□まとめ


今回は、特別支援学校と養護学校の違いについてご説明しました。

特別支援学校と養護学校は同じ学校を指すことがわかりましたね。

特別支援学校では、勉学だけでなく自立することを目的としてカリキュラムが組まれている点が特徴です。