発達障がいの子のトイレトレーニングはいつから始めたら良いのでしょうか。
また、具体的にどのようにトイレトレーニングすれば良いのでしょう。
今回は、子どものトイレトレーニングでお悩みの方に向けて、トイレトレーニングを始める時期と方法をご紹介します。
□トイレトレーニングはいつから始める?
生まれたばかりの赤ちゃんは膀胱が小さいために、大人のように尿を長く溜めておけません。
そのため、無意識のうちに反射的におしっこをしているのです。
1日に10数回もおむつを交換する必要があるのはこのためです。
成長していって1歳半あたりになると、膀胱も大きくなっていきます。
尿を溜めておくことができるようになるので、おしっこの間隔も少しずつあいてきます。
そのうえ、脳の神経伝達の発達もしているため、おしっこが溜まっている感覚もつかめるようになります。
ひとりで歩けるようになったり、コミュニケーションの理解が進んだりすると、神経伝達がしっかり発達しているサインです。
発達障害の子どもは発語がなかったり口数が少なかったりすることがあります。
そのような場合でも、「おしっこ?」「トイレ行く?」といった呼びかけや指示が一定理解できていれば大丈夫です。
トイレトレーニングを始めるためには、このように体と心の準備ができている必要があります。
トイレの間隔がしっかりとあいたうえで、心の準備もできたタイミングが始めどきと言えます。
□トイレトレーニングの方法をご紹介
続いては、トイレトレーニングの方法をご紹介します。
発達障がいの子は、まずオマルから始めましょう。
トイレトレーニングをうまくするためには、成功体験を与えることが大切です。
成功体験をつけるために、オマルから始めます。
オマルであれば、家のどこでもトイレができますし、子どものところに持っていけます。
子どもがお風呂でおしっこをよくしていたら、お風呂の中にも持っていけます。
もし部屋でおしっこをすることが多ければ、そのタイミングで脱がせてオマルに座らせることも可能でしょう。
言葉で理解させてトイレトレーニングをするというよりも、このように実際オマルでトイレさせて成功体験をつくることが大切です。
夜間のオムツ外しに関しては、朝までオムツが濡れないようになってから始めてください。
ただ、発達障がいの子の場合、なかなか夜中おしっこしないというのは難しいことも多いです。
小学生になっても、寝ている間にお漏らししてしまうという話も聞きます。
特に自閉症や発達障害の子どもは眠りが浅い子も多く、夜中に目覚めたのがきっかけで尿意を感じてお漏らししてしまうこともあります。
そのような場合は、防水シーツを敷くのが有効です。
もしお漏らししてしまっても、掃除する負担が少し減るでしょう。
また、成功率を高めるために夕方以降の水分補給を少なくするという方法もあります。
□まとめ
今回は、発達障がいの子のトイレトレーニングについてご紹介しました。
トレイの間隔がしっかりあいており、こちらの指示や呼びかけを理解できるようになれば、トイレトレーニングの始めどきです。
成功体験をつくってあげることが有効な方法です。