子どもの低緊張とは何かご存じでしょうか。
低緊張の子どもには、運動発達に遅れが見られるなどの特徴があります。
子どもの低緊張についてご説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
□子どもの低緊張とは
低緊張とは、自分自身の体を真っ直ぐに保つための筋肉の張りが弱い状態のことを指します。
専門的な用語としては、筋緊張低下症と呼ばれていて、その状態になっている子どものことをフロッピーインファントということもあります。
低緊張である子どもは、一般的に体の体幹が弱かったり、姿勢が悪かったりという印象を抱かれることがあります。
その理由は、低緊張の子どもは体を支えるのに筋肉の張りが十分でなく、思い通りに体の動きをコントロールできないからです。
体を思うように動かせないということは、運動発達に影響を及ぼします。
つまり、低緊張の子どもは運動発達に遅れがしばしばみられる傾向にあるのです。
また、低緊張には2つのしゅりがあります。
1つが、良性筋緊張低下症といわれるもので、生まれてすぐは体に力が入っていない状態であるものの、発達の経過に応じて改善がみられる場合です。
そして2つ目が、何かしらの疾患や障がいがあり、その症状として低緊張の状態が現れている場合です。
後者の場合は、適切な対応が必要になるでしょう。
原因がないかどうかを調べて、専門的なアプローチをとることが大切です。
□低緊張の療法をご紹介
続いては、低緊張の療法をご紹介します。
ただ、お子さんが小さく症状が頻繁にみられる場合は、何かしらの原因がある場合も考えられるので、お医者さんに診てもらうことをお勧めします。
ここでは、運動療法についてです。
低緊張のお子さんは不器用さが目立ちます。
しかし、手先というのは体ぜんたいの粗大運動が備わってからついてくるものでしょう。
そのため、まずは粗大運動をして体幹を鍛えることから始めます。
粗大運動を何度も行うことによって、低緊張が改善されたり細かな運動も行えたりします。
また、粗大運動をするのに最適な場所はアスレチックのある公園です。
公園では、登る、つかむ、かける、落ちる、こぐ、跳ねるなどの色々な動作を行えます。
□まとめ
この記事では、子どもの低緊張について解説しました。
低緊張には、良性のものと障がいが原因となっている2種類がありました。
不安を感じられている場合は、お医者さんに診てもらうと良いでしょう。
ご家庭で改善を試みる場合は、公園などに行き思い切り遊ぶと良いです。