新生児といえば、大人が目を向けるとそれに合わせて顔を向けてくれたり、目を合わせて笑ってくれたりするイメージがあります。
そのため、生後2か月の赤ちゃんと目が合わないと不安になってしまいますよね。
自閉症の可能性を疑っている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、生後2か月の新生児と目が合わない原因について、自閉症の可能性も併せて解説します。
□生後2ヶ月なのに目が合わないのはなぜ?
1.他に関心事がある
生後2ヶ月の赤ちゃんにとっては、世界のすべてが新鮮なものです。
たとえ大好きなお母さんやお父さんが声をかけたり、目を向けてくれていたりしても、他に気になるものがあるとそちらに関心が出てしまうことがあります。
2.個性や性格
生後2ヶ月目であっても、赤ちゃんにはそれぞれに個性があります。
好奇心旺盛できょろきょろしがちな赤ちゃん、じっと見つめられるのが苦手な赤ちゃんなど、その子によって様々です。
個性や性格によって、目を合わせることに苦手意識を持っている可能性は決して否定できません。
3.お母さんやお父さんの関わり方
急に顔を近づけたり、大きな声で話しかけたりすると、赤ちゃんはびっくりしてしまうことがあります。
さらに、お母さんやお父さんの表情や声の違いを敏感に感じ取っていることもあるでしょう。
お母さんやお父さんの関わり方によっては、目を合わせづらい状況をつくりだしてしまっている可能性があります。
4.目や視力に異常がある
目に病気があったり、視力に異常があったりする場合には、目が合わないことが多くあります。
赤ちゃんによくある異常としては、斜視や眼振、弱視などがあるため、心配な場合は一度医師に相談してみるのが良いでしょう。
5.自閉症
自閉症の子の特性の1つに「目が合いにくい」ことが挙げられます。
そのため、目が合わない赤ちゃんに対して自閉症の可能性があることを心配されている親御さまが多いでしょう。
しかし、目が合わないということだけで自閉症であると断定することはできません。
他の様々な視点から総合的に判断されるため、成長を見守りながらその子の特性を見極めていくのが良いでしょう。
□赤ちゃんの目の発達はそれぞれ
赤ちゃんの目は、生後6ヶ月ごろにかけて急速に発達していきます。
一般的に、生後1カ月ほど経つと、話しかけてくる人に目を合わせるようになり、1カ月半ほど経つと笑い返すようになるといわれています。
しかし、これはあくまで目安です。
身長が伸びるのに個人差があるように、視覚の発達のスピードにも個人差があります。
特に生後2ヶ月程度となれば、まだ発達がゆっくりである可能性は大いに考えられます。
焦らず日々注意深く観察し、他の部分でも異常がないかを確認しておくと安心です。
□まとめ
生後2ヶ月の赤ちゃんでも目が合わないとなると、不安を抱く方が多いと思います。
しかし、ここで紹介したように、視覚が発達して目を合わせるようになるのは生後1カ月から1カ月半ほどです。
発達がゆっくりな子がいることも考えると、生後2ヶ月目で目が合わなくても、そこまで気にする必要はないのかもしれません。
記事前半で紹介した目が合わない原因を考えながら、日々の赤ちゃんの行動を注意深く見守っていきましょう。