手のひらを自分の方に向けてバイバイをする、逆さバイバイ。
自閉症に関係があるといわれているため、ご心配の親御さまも多いでしょう。
手のひらを相手に向けるよう、直すことが可能かも気になるところですよね。
今回は、逆さバイバイと自閉症の関係性や、直し方について解説します。
□逆さバイバイと自閉症との関係性
誰かとさよならをする時、私達は手のひらを相手に向けてバイバイします。
生後6か月から1歳の幼い子供も、そのバイバイの仕方を自然と覚え、相手に手のひらを向けてバイバイするようになるものです。
ところがよく考えてみると、バイバイの仕方は自分と相手の立ち位置が違っていることを理解していないと真似できません。
相手のやり方をそのまま真似すれば、それは手のひらを相手に向けた逆さバイバイとなります。
自閉症の子は、相手の立場に立って物事を見ることが苦手で、また逆に見たままの物事を真似することが得意です。
そのため、バイバイの時も「自分に対して誰かが手を振ってくれている様子」をそのまま真似することにより、逆さにバイバイをしやすい傾向にあります。
これらのことから、自閉症の子と逆さバイバイには関係があるといわれているのです。
ただ、逆さバイバイをするからといって、それだけで自閉症であると断定はできません。
もちろん可能性への気づきを得ることは大切ですが、あまり気にしすぎないようにしましょう。
普段の様子にも配慮し、その子の特性を理解していくことが大切です。
□逆さバイバイは直せるのか
逆さバイバイを直せる可能性は、十分にあります。
記事前半で申し上げた通り、逆さバイバイは「自分に対して誰かが手を振ってくれている様子」をそのまま真似してやっているからです。
まずはお子さまと同じ側に立ち、他の人に向けてバイバイしている様子を見せてみましょう。
その様子をお子さまが真似をしてくれれば、逆さバイバイはきっと直るはずです。
なかなか逆バイバイが直らない場合は、逆バイバイをしている時にお子さまの手のひらを反対に向けてあげてください。
お子さまと同じ側から教えるのがポイントです。
□まとめ
逆さバイバイは、相手がバイバイしてくれている様子をそのまま真似るからするものです。
確かに自閉症との関連がある可能性は否定できませんが、それだけで断定できるとは限らないことを押さえておきましょう。
また、逆さバイバイを直す時は、お子さまと同じ側に立って教えてあげることが大切です。