発達に遅れのある子どもが受ける発達支援や自立援助などの取り組みのことを「療育」といいます。

発達障がいと診断された場合、療育を受けられることと思います。

この記事では、療育を受けるための流れをご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。


□発達障がいの早期療育について


発達障がいのお子さんは、集団行動を苦手に感じていたり、急な変化に対応できなかったりと、いくつか困難を抱えていることがあります。

周囲の人たちがその困難を理解したり環境を整えたりすることが大切です。

それに加えて、本人がトレーニングすることによって、緩和が期待されるでしょう。

また、お子さん自身が自分の特性や苦手なことを理解することで、日常生活の中で工夫したり将来の仕事に対しても相手に理解を求めたりできます。


このように、将来に向けてトレーニングをすることを「療育」といいます。

療育をすることで、自分の特性と向き合う機会になります。

そして良い部分を伸ばして将来につなげることも可能でしょう。

療育の目的は、本人が大人になった時に社会的に自立し、困難と感じることを少しでも少なくすることです。


療育は、早めから始めることが良いと言われています。

その理由は、より社会に適応しやすくなり療育の効果も得やすいからです。

また療育をすることで、親も子どもとの関わり方を学べます。

より深く知り向き合うことで、理解できないためにイライラしてしまうことを避けられるでしょう。


□療育を受けるまでの流れをご紹介


続いては、療育を受けるまでの流れをご紹介します。


まずは、専門機関に相談をします。

専門機関とは、児童相談所や子育て支援センター、または発達支援室などです。

子どもの言語や認知、運動などの面で発達の遅れが気になった際に相談されると良いでしょう。


そして検査を受けてください。

発達検査を受けることで、発達障がいの確定診断を受けるかどうかの判断材料になります。


確定診断がなくても療育は受けられますのでご安心ください。

療育を受けるためには受給者証が必要ですが、確定診断がなくてもその他の必要書類をそろえれば受給者証を申請できます。


調査員とのヒアリングを経て、療育の必要性が認められれば受給者証を交付されます。

そして受け取った後に、受給者証と障がい児支援利用計画を施設に提出して契約することで、療育を受け始められます。


□まとめ


本記事では、療育を受けるまでの流れについてご説明しました。

子どもの発達に遅れを感じたら、まずは専門機関に相談されることをおすすめします。

早めに療育を受けることで、親御さんの子どもへの理解が深まるだけでなく、子どもの成長にもつながります。