ぺアレントトレーニングとは、1960年代にアメリカで始まったプログラムです。
今では日本でも採用されているものなので、今回はその効果とともにご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
□ぺアレントトレーニングとは
ぺアレントトレーニングとは上述したように、昔アメリカで始まったプログラムのことを指します。
知的障がいや自閉症などのお子さんを持つ家庭を対象にしたものです。
始まった当時は、親は子どもの最良の治療者であると考えられ、支援を専門とした機関で行われている療育を家庭でも行うことを想定されていました。
療育をする機関に加えて、家庭においても療育を行うことによって、子どもが療育を受けられる時間が長くなります。
そうすることで、療育の効果をより感じられたり、維持できたりできるのです。
現在では、知的障がいや自閉症だけでなく、ADHDなどの障がいを持つお子さんに合わせたプログラムも展開されています。
ぺアレントトレーニングは、何回かの連続講座によって構成されています。
講義の中にワークも組み込まれていて、ワークで学んだことを自宅で実践し、その際の反省も講義に持ち帰ります。
グループに反省を共有するというサイクルでプログラムが進んでいくのです。
□ぺアレントトレーニングの効果
ぺアレントトレーニングにはいくつかの種類があります。
種類別に効果がありますので、ご紹介します。
1つ目の種類は、精研式・奈良方式というものです。
これは、アメリカで開発されたものを奈良教育大学で独自に改良したことから名付けられました。
4歳から10歳の子どもが対象で、8人が定員です。
子どもの行動を許し難い行動、好ましくない行動、好ましい行動の3つに分類します。
そして褒める方法などそれぞれの行動に合わせた対応を学んでいくのです。
これの効果としては、受講した人の子育てに対する自信度を向上させることです。
2つ目の種類は、肥前方式です。
日本で1番早くペアレントトレーニングを導入した、国立肥前療養所で開発されたものです。
日常生活の中でのある行動に着目して、観察、記録します。
そして講義の中で学ぶ環境調整や対応について検討していきます。
効果としては、設定した特定の行動をお子さんが習得できることや、ご家族の抑うつが改善することなどが挙げられます。
□まとめ
今回は、ペアレントトレーニングについてご説明しました。
受講することによって、お子さんの行動や親御さんの気持ちへの効果が期待できます。