実は「マイペースさ」というのは、性格ではなく発達障がいの特性の1つであることがあるとご存じでしょうか。
今回はマイペースな子供に対する接し方を紹介していきます。
□マイペースは発達障がいの特性のひとつです
マイペースであることは特性と考えられがちですが、そうでないことも非常に多いです。
というよりもむしろ、マイペースは発達障がいの特性であることが多いです。
たとえば、黒板の字を写すのが遅いお子さんの例を考えてみましょう。
このとき要される力は「目と手の動き」と「目と手の連携する力」です。
ここで、目で見て脳で理解し、脳から手に信号を送り、手で文字を書きます。
この一連の動作がゆっくりと言うことは、脳の処理動作がゆっくりと言うことを示します。
他には、学校においては以下のような症状もあるでしょう。
・消しゴムが上手く使えない
・靴ひもを結べない
・鋏を使えない
・スキップやダンスができない
・同級生より行動が遅い
・遊びについていけない
・時間内に終わらない
また、生活においては以下のような症状がみられます。
・着替えの遅さ
・動き始めの遅さ
・動作の遅さ
大切なのは、子供を見てマイペースで片付けるのではなく、私たちが気づいて上げることです。
そして手を差し伸べるのが非常に重要になってきます。
□基本的な接し方を紹介します
発達障がいのこどもは、独特の世界の捉え方をします。
接し方を理解するためにも、その特性を理解してあげることが必要です。
軸となるのは「具体的に伝えること」、「一つひとつの考えを伝えること」です。
そして具体的には、以下の3つのような接し方になります。
1つ目は、書いて伝えることです。
聴覚よりも、視覚に訴えかけたほうが理解してもらいやすいです。
説明する際は、絵・図を描いたり、付箋を使ったりしましょう。
たとえば、寝る前には「はをみがく」、「トイレにいく」など紙に書きながらの説明が良いでしょう。
2つ目は、具体的に教えることです。
チェックリストや絵を用いて教えると良いでしょう。
3つ目は、見通しを伝えることです。
これによって子供は安心できるので、パニックになることを防げます。
4つ目は、感情を言葉で表すことです。
感情を表す言葉を用いることで、人の感情を理解するサポートになります。
□まとめ
マイペースさは特性ではなく、発達障がいの可能性があります。
上手く言葉が伝わらないなあと感じた際は、こちらから理解してもらうための手助けをしてあげましょう。
わたしたちは子供たちが社会生活を送るためのサポートをしているので、お悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。