モロー反射は発達障がいと関連しているのでしょうか。
また、そもそもモロー反射についてご存知のない方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、モロー反射についてとその発達障がいとの関連についてご説明します。
ぜひ参考にしてみてください。
□モロー反射とは?
モロー反射とは、生まれて間もない赤ちゃんに見られる原子反射の1つです。
赤ちゃんが大きな音を聞いた時や明るい光が目に入った時、また身体が大きく傾いた時などに、モロー反射が起こると言われています。
このように耳や視覚、身体から大きな刺激を感じ取った時に、手足をビクッとさせてゆっくりと両手をバンザイをするように上部に上げます。
その際の姿勢が、まるで何かにしがみつくような姿勢と表現されることもあるでしょう。
では、どうしてそのような反射が起こるのでしょうか。
目的としては、2つあります。
1つが、自分自身の身を守ることです。
そして、もう1つが親に自分を守ってほしいというサインを発するためです。
生まれて間もない赤ちゃんは、周りが危険なのか、またどれくらい危険なのか正しく判断することができません。
そのため、大きな刺激があると、無意識にモロー反射を起こして自分の身を守ってもらおうとするのです。
□モロー反射と病気との関連とは?
続いては、モロー反射と病気との関連についてご説明します。
もしもモロー反射を行う際に、左右の腕の反応に大きな差が見られた場合は、腕神経叢麻痺(わんしんけいそうまひ)、もしくは鎖骨骨折の可能性があるかもしれません。
腕神経叢麻痺とは、分娩麻痺の1つで、分娩の際に身体が圧迫されたことによって神経が損傷している状態です。
鎖骨骨折もまた、分娩の際に骨折をしてしまうことで起こります。
さらに、反射が全然見られなかったり、反射がいつまでも続く場合はどうなのでしょうか。
そのような場合は、中枢神経系の機能異常が疑われます。
まず初めに考えるべきは、脳性麻痺です。
脳が発達している段階で、何かしらの障がいを受けてしまって、運動機能や姿勢保持に困難を生じる状態を指します。
また、神経発達障がいも中枢神経機能異常の原因として考えられるでしょう。
もしご不安があるようでしたら、お医者様にご相談されることをおすすめします。
□まとめ
今回は、モロー反射とその病気との関連についてご説明しました。
モロー反射は赤ちゃんの頃に、身を守るために自然と起こることでした。
もし、反射に異常が生じていたら、ご紹介した病気を疑ってみると良いかもしれません。