小説は、文章のみの表現にもかかわらず、文章からそのシーンをイメージして世界に入り込めるので、読んでいて楽しいと思う方が多いのではないのでしょうか。
しかし、読むのに少し体力を使う部分もあります。
ときどき文と文のつながりがわからなくなったり、文字を勘違いしてしまったりするとストレスもたまってしまいます。
実はこれ、ある症状の1つかもしれません。
今回は、文字が読めなくなる症状とそのサポート方法を解説します。
□文字が読めなくなると感じたら?次の症状をチェック
大人になると学習の機会は減りますが、小説や雑誌を読む機会はあります。
そのときに、読むのに時間がかかる、文字が読みにくいと感じることはありませんか。
そのように感じる方は、学習障がいの可能性があります。
学習障がいとは、「読む」「書く」「計算する」が極端に苦手である発達障がいの1つです。
学校に通う子供だけではなく、大人になってから診断される方もいます。
認知度が低かったことに加え、症状のレベルの幅広さから周囲が気づきにくく、自分でも努力不足だと感じてしまうので、子供のころに適切な診断やサポートがされないまま、大人になってから診断されるケースが多いのです。
現在は、認知度も高く、学習障がいそれぞれに名前がついています。
症状に当てはまるとわかることで、少しでも気が楽になるかもしれません。
以下の症状を確認して、周りに相談することも検討してみてください。
・文字や行を飛ばして読んでしまう
・語尾や文末を読み間違える
・鏡文字で書いてしまう
・漢字を覚えるのが苦手
・時計が読めないことがある
・数を数えるのが苦手
□日常にストレスを感じることが多い子供への接し方
現在は学習障がいへの認知度や理解度が高いため、さまざまなサポートが充実しています。
3タイプの学習障害に対して、お子様がどのタイプに当てはまる可能性があるか把握し、ゆっくりとその症状に合ったサポートをしましょう。
*読みが苦手
読みが苦手な場合は、ひらがな1文字の読みから、単語、語句のまとまり、文章と少しずつ増やしていきましょう。
意味を教えたり、例文を一緒に作ったりすると効果的です。
*書きが苦手
書きが苦手な場合は、なぞり書きから始め、模写、聴写と進めていきましょう。
また書きが苦手なお子様は読みも苦手な可能性があります。
ひらがなを流暢に読むのを達成してから、書きの段階に移っても良いでしょう。
*計算が苦手
計算が苦手な場合は、少ない問題を丁寧に解くことをサポートしましょう。
学年が上がるにつれて計算も複雑になっていきますが、1つ1つの問題の理解度を深めていくと良いでしょう。
□まとめ
今回は、発達障がいの症状とサポート方法について解説しました。
発達障がいは、診断名とサポートが確立されています。
ご自身のことでもお子様のことでも1人で悩まず、周りに相談してみてください。