遊園地の乗り物、コーヒーカップはお好きでしょうか。
ハンドルを回すと風を切ってぐるぐる回ることに、気持ち良さを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、同じことを子供たちは自分でしていることがあるのです。
今回は、子供がぐるぐる回る原因と発達障がいとの関係について解説します。
□子供がくるくる回る原因とは?
同じ場所でくるくると回ったり、顔の前で手のひらをひらひらとさせたりする子供は多くいます。
これは「常同行動」と呼ばれ、どの常同行動にも原因があるのです。
原因の1つ目は、何をすれば良いかわからない状態にあることです。
子供ができることの選択肢は大人よりも少ない上に、子供はその選択肢から自分で何をするか選べないこともあります。
2つ目は、次何をするかわからない状態にあることです。
例えば、病院の待合室での場面です。
いつまで待てば良いのか、次はなにをするのかわからなくて不安になってしまい、常同行動をすることがあります。
3つ目は、自己刺激を楽しんでいる状態にあることです。
くるくると回って、自分で作った刺激に楽しんでいる場合もあります。
これは自己刺激行動とも呼ばれ、他の遊びの楽しさを知らないことが原因です。
上記3つの原因は、こちらから遊びの選択肢を示すことで解消できます。
子供1人で考えさせるのではなく、積極的に関わってできることの選択肢の幅を広げてあげましょう。
□くるくる回るのは発達障がいの特徴?
くるくる回るのは、発達障がいの子供に限定されるものではなく、障がいがない子供にも見られるものです。
しかし、自閉症の子供の特徴の1つであるのは事実です。
常同行動だけでは自閉症とは判断できないので、他の特徴も確認してみましょう。
*好き嫌いがはっきりしている
自閉症の子供の中には、感覚が敏感な子もいます。
感覚が敏感な子であると、同じ種類の食べ物でもメーカーが違うだけで食べないこともあります。
*言葉の発達が遅い
自閉症の子供の特徴として、コミュニケーションが上手に取れないことが挙げられます。
その結果、2歳になっても喋る回数が少ない、単語が出てこないこともあります。
□まとめ
子供がくるくる回る原因と自閉症との関係について解説しました。
くるくる回るのは自閉症の特徴の1つですが、しっかりと原因に向き合うことで解消できる可能性があります。
子供の選択肢も広げられるので、積極的にお子様と向き合いましょう。
しかし、一人で頑張りすぎるのも良くありません。
親御様の子育ての不安や疲れを少しでも解消できる場をぜひ頼ってみてください。