子どもが帽子を極度に嫌がってお困りの親御さまもいらっしゃるのではないでしょうか。
幼稚園や学校で帽子をかぶる機会がありますが、他の子は大人しくかぶっているのに、うちの子だけ帽子をすぐ外してしまう...
という経験がある方もいらっしゃるでしょう。
子どもが帽子を極度に嫌がるのは発達障がいの兆候なのでしょうか。
今回は、発達障がいなのか気づくためのポイントをご紹介します。
□発達障がいの気づきのポイントとは?
帽子を嫌がる行為に限らず、子どもがさまざまなことを極端に嫌がることがあります。
小さな子どもには、嫌がることはよくあることなので、発達障がいなのか見分けがつかないこともあるでしょう。
発達障がいかどうか気づくためのポイントをご紹介します。
まずは、他人との関わり方に関してです。
・おとなしすぎたり、常に受動的
・年齢の違う人とは遊べるが、同級生とは遊べない
・1人で遊んでいることが多い、やりとりが一方的で成立していないことがある
コミュニケーションに関してです。
・話は流暢でレベルの高い話もするが、一方的に話すことが多い
・話をあまり聞いていない
次はイマジネーションに関してです。
・相手に失礼を言ったり傷つくことを言ったりする
・集団行動の際にぼーっとしていたり、ふらふらしていたりする
・急なスケジュール変更に不安や混乱した様子がある
そして、注意と集中に関してです。
・何かに集中すると話が聞こえなくなる
・落ち着きがなく集中力がない
・忘れ物をすることが多く、片付けなどもできない
感覚に関してもご紹介します。
・ざわざわしている音に敏感で大きな音が苦手(聴覚過敏)
・靴下をすぐに脱いでしまう、同じ服装でないとダメ、手を繋ぐのが嫌い(触覚過敏)
・極度な好き嫌い(触覚過敏・味覚過敏・嗅覚過敏など)
・揺れているところが極度に怖い(平衡感覚過敏)
最後に運動に関してです。
・身体がくにゃくにゃしていることが多かったり、よく床に寝転がっている
・とても不器用で絵や文字を書く時に筆圧が弱い
・運動の調整が苦手で乱暴に思われてしまう
以上が発達障がいかもしれないと気づくポイントです。
どれくらい当てはまっているか見ていただくと良いでしょう。
□触られることに慣れさせるために
上記で、触覚過敏がありました。
帽子を極度に嫌がる子もその傾向がある可能性があるでしょう。
他にも、爪切りや耳掃除、歯磨きや鼻をかむなど、体に触れるものに対して敏感になります。
2歳前後にあらわれるイヤイヤ期にも、このようにさまざまな行為を拒否する態度は見られます。
しかし、イヤイヤ期では極端な抵抗はしませんし、長続きもしません。
一方、発達障がいでは、拒絶が激しいため、子どもがぐっすり寝ている時に爪を切るなどの対応が必要になります。
そんな時には、触られることに慣れるための遊びをするのも良いかもしれません。
全身タッチ遊びといって意識的に触覚を使う遊びです。
スポンジや素手で子どもの身体を触ります。
脇やすねなどの子どもがあまり嫌がらないところから始めて、様子を見ながら首筋や口元などを触ると良いでしょう。
□まとめ
今回は、発達障がいに気づくためのポイントをご紹介しました。
帽子を嫌がったり、触れるのが嫌だったりする子に対しては、全身タッチ遊びなどをしてみると効果があるかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。