知的障がいと一口に言っても、個人によってその症状の出方はバラバラです。
知的障がいの1つに軽度知的障がいというものがあります。
この軽度知的障がいとはどのようなものなのでしょうか。
簡単に解説いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
□軽度知的障がいとは?
軽度知的障がいとは、子どもの発達期までに発生した知的機能の障がいによって、知的発達が実際の年齢よりも低い知的指数の水準にとどまるものです。
適応能力は普通であるか、やや遅れている状態のことが多いです。
軽度知的障がいの子は、抽象的なことや言葉の理解に遅れが見られることがあります。
一方で、自身の身の回りのことを行うことには問題がありません。
勉強面でも周りとついていけないと感じられることもありますが、年齢を重ねていくと考える力を身につけられるでしょう。
そのため、幼少期では知的障がいであることを気づかれにくいです。
小学校高学年以降に、引きこもりで不登校がちになってしまったり、うつや不安障がいを患ってしまったりすることで、軽度知的障がいだと発覚するケースも多いです。
その時にも気づかれずに見逃されることもあります。
また、発達期とは18歳までを指します。
それより後に病気や事故によって知的機能が低下することがあっても、知的障がいや軽度知的障がいとは言わないのが一般的です。
□軽度知的障がいの症状について
ここでは軽度知的障がいの症状をご紹介します。
大きく分けて、認識に関する特徴が3つに分類されます。
「空間の認識」、「時間の認識」、「数量の認識」の3つです。
軽度知的障がいの子の場合の空間の認識は、行ったことのない場所でもその存在を理解できるという特徴があります。
知的障がいが重い子のほど、その認識は難しいと言われています。
時間の認識に関しては、過去、現在、未来という概念を認識することはできます。
しかし、時間の長さを計測することや、ここから数時間経った時は何時かなどの計算をすることは難しいことも多いようです。
数量の認識に関しては、自身の経験を積んでいくことで理解を深めていくことが多いです。
そのため、経験をしていない勘定などは理解が追いつかないことがあります。
□まとめ
今回は、軽度知的障がいについてご説明しました。
症状もいくつか挙げましたが、これらはトレーニングによって向上できると言われています。
遅れが出ているところを発見してあげて、適切なトレーニングをされると良いかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。