子供が癇癪を起こすのは、決して悪いことではありません。
しかし、泣き叫んで手がつけられない状態が続くと、親でも辛く感じてしまう場合がありますよね。
癇癪持ちの子供にはどのように対応したら良いのでしょうか。
お悩みの親御さまは必見です。
□子供がなぜ癇癪を起こすのか?
癇癪の程度は子供によって様々ですが、多くは2歳から4歳ごろに見られ、成長と共に落ち着いていく傾向があります。
癇癪を起こすと手がつけられないことが多く、話をしようとしても通じないことは少なくありません。
しかし、子供は決して意味もなく癇癪を起こしているわけではありません。
・お腹が空いた、眠いなどの生理的欲求
・自分の思い通りにならないことへの反抗
・大人の注意を引きたい
子供が癇癪を起こすのは、上記のような気持ちの現れであると考えられます。
まだ幼い子供であるほど、自分の言葉で気持ちや欲求を上手に伝えることができません。
それを、泣くことで気持ちを表現しようと癇癪を起こしているのです。
それでも、癇癪が頻繁にあると発達障がいの可能性を疑ってしまい、不安になりますよね。
しかし、癇癪を起こすからといって、必ずしも発達障がいであるというわけではありません。
発達障がいには、他にも様々な特性が見られるため、癇癪持ちであることだけで断定することはできないのです。
子供には子供の特性があり、発達のスピードも様々です。
その子の特徴であると受け止め、認めてあげましょう。
不安が残る場合や、少しでも気になることがある場合は、私たちのような専門施設や、病院に相談することをおすすめします。
お一人で悩まず、気軽に相談してくださいね。
□癇癪持ちの子供への正しい対応法
それでは、癇癪持ちの子供へはどのように対応したら良いのでしょうか。
癇癪を起こしてしまったら、まずは何よりも子供の安全を確保しましょう。
周囲の物を遠ざけ、怪我を防いでください。
癇癪が起きている間は、必要以上に構わないことが大切です。
公共の場などの外出先では難しいところがありますが、外や車の中などに移動して、落ち着くまで待つのがおすすめです。
癇癪が止まり、子供が冷静さを取り戻したら、落ち着きを取り戻せたことを思いっきり褒めてください。
「我慢できて偉かったね」「自分で冷静になれたね」といった声かけを続けることで、癇癪を止めることで良いことがある、と予防に繋がります。
癇癪を起こした気持ちに対して言及するのは最後です。
「〇〇が嫌だったのかな」「〇〇がしたかったのかな」という風に、気持ちを代弁するように確認してみましょう。
そして、癇癪以外の感情の表し方や新しい表現方法について提案し、今後について一緒に考えてください。
子供の癇癪への対応では、やってはいけないことがあります。
・叱り飛ばす
・物で釣る
・質問攻めにする
・放置する
癇癪を起こすと、どうしても叱りたくなったり、手っ取り早い解決策として物で釣ったりしたくなってしまいますが、それでは子供のためになりません。
また、子供の気持ちを理解し、受け止めることは大切ですが、質問攻めにしてしまうと子供は混乱してしまうかもしれません。
子供のペースでお話をすることを心がけましょう。
□まとめ
泣き叫んだり、物を投げたり、手をつけられない癇癪には頭を抱えてしまいますが、その裏には必ずメッセージがあります。
子供の気持ちを理解するためには、まずは親御さまの気持ちに余裕がなければなりません。
辛いことは我慢せず、私たちのような施設を頼ることも視野に入れてみてください。