子供が赤ちゃんや幼児の時、物を口に入れたり、噛んだりすることが多いですよね。

これは口で情報をキャッチしているといわれており、年齢を重ねるにつれてこのような癖はなくなります。

しかし、6歳以上になっても噛み癖をやめない場合には、自閉症の可能性があります。

今回は、自閉症の子の噛み癖の原因や対処法を解説します。


□自閉症の子が服を噛む癖の原因は?


1.不安やストレスを感じている

不安やストレスを落ち着かせたり、気持ちを紛らわしたりするために、服を噛む行動をすることがあります。

特に自閉症の子の場合、自分にとって何かマイナスなことがある時には、自分の好きな行動で相殺しようとする傾向が強く、そのために服を噛むことが多いようです。


2.感覚遊びをしている

口周辺は感覚が敏感な部分であり、服を噛む感覚や素材の感触を楽しんでいる場合があります。

自閉症の子には感覚鈍磨という特徴が見られ、痛みを感じにくかったり、暑さ寒さを感じにくかったりなど、日常生活で受ける刺激が少ないといわれています。

そのような状態のなか、感覚が敏感である口で服を噛むことで、刺激を得ているのかもしれません。


3.お腹が減っている

空腹を紛らわすために、服を噛む行動をしていることも考えられます。

子供はよく動き、よく食べ、成長します。

食べても食べ足りないことはよくあるため、服を噛むことで空腹を紛らわしてしまうのです。

噛みごたえがあり、長持ちしやすいおやつを提供すると、改善されるかもしれません。


4.暇だから

手持ち無沙汰の暇な状態の時、自閉症の子は時間の潰し方を上手に見つけられません。

とりあえずすぐにできる感覚遊びとして、服を噛んでしまうことがあります。


□服を噛む癖への対処法を解説します


服を噛む癖を「やめようね」という言葉だけで改善させることは非常に難しいでしょう。

原因にもよりますが、服を噛んでいる時に他の行動ができるよう、促してあげることが必要になります。


まずは、本人とお話をしましょう。

どうして服を噛んでしまうのか、噛みたくなるのはどんな時なのか、優しく聞いてみてください。

側から見ればよく分からない行動であっても、その子なりの事情があるかもしれません。

決して怒ることはせず、優しくお話をしましょう。


次に、代わりになるものを用意したり、これからの行動を示したり、他の行動への促しを行いましょう。

感覚遊びを楽しんでいる場合には、代わりに噛める代用品を渡すのが有効です。

噛んでもよいおもちゃや、噛みごたえのあるおやつなどを用意して、薦めてみましょう。


これから何をすれば良いのか分からなくて服を噛んでいる場合には、これから起こることを伝え、するべき行動を伝えることが必要になります。

本やゲームなど、他に集中できる物を用意しましょう。


□まとめ


今回は、服を噛む癖について解説しました。

服を噛む癖は、自閉症の子に多く見られる行動です。

しかし、それだけで自閉症とはいえません。

心配な場合は専門機関に相談するようにしましょう。




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