自閉症を伴う発達障がいの1つに、ASDがあります。
この障がいは症状が視覚化しないこともあり分かりにくい場合があるため、事前に理解を深めておくことが大切です。
そこで今回は、ASDとはどのような障がいか、そして自閉症の人の世界の見え方について解説します。
ぜひ参考にしてください。
□ASDについて
ここでは、発達障がいの1つであるASDについて説明します。
ASDにはいくつかの特徴的な症状が存在します。
それらの症状は、先天的な脳機能の凹凸が原因で発生すると言われています。
症状の例としては、言葉のコミュニケーションが苦手だったり、人と関わるのが苦手だったりすることが挙げられます。
それらの症状から、他人との関係性に悩んでしまうことがあるのです。
また、こだわりや興味に偏りがあるという症状もあります。
それにより、予定が変わるとパニックになってしまったり、同じ動きを繰り返したりします。
そして、ASDのある人の中には視覚や聴覚などが過敏だったり鈍感だったりすることも多いです。
しかし、それらの症状は目には見えにくいため、周囲の人から理解や共感を得にくいことが問題になっています。
そのため、発達障がいを抱えている方と接する際は、できるだけ相手に寄り添うことが大切です。
また、症状の程度には個人差があることも理解しておきましょう。
□自閉症の人の世界の見え方とは?
自閉症の人は、症状がない人とは世界の見え方が異なります。
具体的な症状としては、コントラストが強く映ることがあります。
これは、瞳孔の調整能力が弱いことから発生すると推察されています。
ただし、瞳孔が暗いところでは拡大し、明るいところでは収縮するという機能自体は同じだということは理解しておきましょう。
また、動きによる無彩色化、不鮮明化という症状もあります。
イメージとしては、電車が駅のホームに入ってくると周りの風景が全体的にモノクロでぼやけて見えるような状態です。
動きや音の強さが変化することによって、砂嵐状のノイズが発生することもあります。
これは、脳の特異的な活動により、短時間に視界に動くものが入ると気が散ってしまうことが原因です。
□まとめ
ASDの説明と、自閉症の方の世界の見え方について解説しました。
自閉症の方は、一見障がいを抱えていない人と同じように見えても、実際は世界の見え方に苦労していることがあります。
自閉症がある方と接する際は、相手の気持ちを考えて接することが大切です。
何か気になることがある方は、ぜひお問い合わせください。