自閉症の人たちに共通しているのは、対人関係の不器用さとこだわりの強さです。

そこで今回は、自閉症の人たちの特徴や行動について解説します。

ぜひご覧ください。


□自閉症の人の特徴的な行動とは


自閉症の子どもは他人に対する興味が薄く、他人とのコミュニケーションの取り方に独特なものがみられます。

相手の気持ちや周りの状況のような曖昧な事柄を理解するのが不得意で、事実や理屈に基づいた行動ばかりをとってしまい、円滑な対人関係を築くことが難しくなりがちです。


このような特徴的な行動は、幼少期から見られます。

幼少期における特徴的な行動は、「目が合わない」「人見知りをしない」「セリフが棒読みだったり、不自然なほど大人びた口調で話したりする」などです。


少し成長すると、「表情や口調から相手の気持ちを汲み取れない」「孤立してしまう、受け身になる」「空気が読めない」などの特徴も見られます。

さらに成長して大人になってくると、「自分が好んでいることに関してはとても饒舌になる」「親密な関係性を作れない」「意図せずに相手を嫌な気持ちにさせる」などの特徴が見られます。


□目が合うようにする練習とは


以下では、ある男の子の療育の体験談を紹介します。


目が合わせるための練習では、子どもが目で追っているおもちゃを、先生が自分の顔まで持っていったり、何かに成功したときに先生の顔を見てくれたら褒めたりを繰り返します。

すると、次第に相手と視線を合わせる回数が増えていきました。

お子さんと視線が合うようになって初めて、「ああ、これまではこんな頻繁に目線が合うことがなかったな」とお母さんは気付いたそうです。


また、視線が合うようになってから、お子さんが相手の表情をしっかり見るようになったそうです。


コミュニケーションを上手くとるためには、相手が笑っている、怒っている、渋い表情をしているといった細かい表情から感情を読み取る必要があります。

お子さんは、決して人の気持ちを理解できない訳ではなく、相手の表情を見ていないがゆえに相手が望んでいない事をやってしまっていたのです。

相手と目を合わせる回数が増えるにつれ、一方的に相手を不愉快にさせるような行動が減っていきました。


目を合わせられるようになるだけでも、コミュニケーションは劇的に変わるものです。


□まとめ


本記事が皆様の参考になれば幸いです。

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