「うちの子がイヤイヤ期なのか発達障がいなのかわからない」
このようにお悩みの親御さまもいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、イヤイヤ期と発達障がいの違いについてご紹介します。
見極める兆候もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
□イヤイヤ期ってどんな時期?
まずはじめに、イヤイヤ期についてご説明します。
イヤイヤ期は、1歳半から3歳あたりにある第一次反抗期のことです。
最もイヤイヤ期が激しいのは、2歳頃と言われています。
「魔の2歳児」と呼ばれることがあるほどです。
イヤイヤ期に突入している子どもは、日常生活のさまざまなシーンにおいて、「イヤ」と自己主張します。
拒否を示すこともあれば、なんでも自分でやりたがったり、要求が通らなかったら泣きわめいて駄々をこねたりします。
毎日のことなので、ご両親はクタクタになってしまうことも多いでしょう。
その他にも、食べ物の好き嫌いを過剰にするようになったり、行動が少し乱暴になったり、服装へのこだわりが強くなったりすることもあります。
イヤイヤ期にも、子どもによってさまざまなタイプがあることを把握しておくと良いです。
大人からすると、意味のわからない行動や言動であっても、子どもにとっては大切なことかもしれません。
この時期に、子どもは自立への一歩を踏み出そうとしています。
脳もまだまだ発達途中のために、気持ちをコントロールできなかったり逸脱した行動をしてしまったりします。
子どもにとって成長に必要な大切な時期ということを知っておいてください。
□発達障がいかもしれない兆候とは?
続いては、発達障がいかもしれない兆候をご紹介します。
主に3つの兆候があります。
1つ目は、社会性の障がいです。
1歳の頃から2歳の頃あたりにかけて顕著な違いが出てきます。
先ほどもご紹介したように、2歳頃にはイヤイヤ期がピークに入り、両親へも反抗的になることが多いです。
一方で、1歳半までは両親のことが大好きで、両親を見ると目をキラキラさせて駆け寄ってきます。
社会性の障がいをお持ちの子は、このような行動が少ないと言われています。
1歳から2歳ごろの時期に、両親に会った時や声をかけた時の反応が薄かったら、社会性の障がいの兆候かもしれません。
2つ目は、コミュニケーションの障がいです。
社会性の障がいがあると、言葉の発達にも遅れが生じます。
子どもは自然と言葉を知るのではなく、テレビや両親の言葉を聞いて覚えていきます。
つまり、両親が子どもとどれだけコミュニケーションをとっているかが、子どものことば獲得に大切です。
子どもに社会性の障がいがあると、親子の愛着関係の構築が比較的ゆっくりになる傾向にあるため、子どものことば獲得もゆっくりになることがあります。
何を言っても「イヤ!」としか言わない...というイヤイヤ期と、ことばの獲得がゆっくりの発達障がいとを勘違いされる方もいらっしゃいます。
3つ目は、想像力の障がいです。
特定のものへの執着や独自のやり方での感覚的な行動パターンなども兆候の1つです。
あらゆる場面に柔軟に対応できなかったり、自分の世界に入り込んで殻を閉じたりすることがあります。
この状態がイヤイヤ期と似ている部分もあることから、勘違いされることがあります。
□まとめ
今回は、イヤイヤ期と発達障がいの違いについてご紹介しました。
発達障がいかもしれない兆候を3つご紹介したので、確認してみてください。
お悩みがある場合は、専門家に相談されることをおすすめします。