発達障がいのあるお子さまのためのトレーニングのひとつに、ソーシャルスキルトレーニングというものがあります。
この記事では、ソーシャルスキルトレーニングについて紹介します。
発達障がいのあるお子さまが今より少しでも暮らしやすくなるためのトレーニングなので、ぜひ参考にしてください。
□発達障がいのあるお子さまのためのトレーニング術とは
発達障がいのあるお子さまのために、ソーシャルスキルトレーニングというものがあります。
相手の状況や気持ちを分析し、尊重しながら、自分自身の状況や気持ちを伝えるソーシャルスキルは、生まれつき先天的に身についているわけではありません。
人と関わり合い、生活しながら後天的に自然と習得していくものです。
しかし、発達障がいのあるお子さまの中には、自然には上手くソーシャルスキルを身につけられない子がいます。
そうすると社会で生きていく中で、良好な人間関係を築いたり、維持したりすることが難しくなってしまいます。
そのような困難をなるべく回避するために、ソーシャルスキルを鍛えるトレーニングをするのです。
このトレーニングをすることで、自分の気持ちや考えを伝えられるだけでなく、相手の気持ちを察せるようになります。
発達障がいのあるお子さまがトラブルに巻き込まれないように、ソーシャルスキルトレーニングで鍛えましょう。
□ソーシャルスキルトレーニングのトレーニング法
ソーシャルスキルトレーニング法は、5つのステップに分けられます。
1つ目は、教示です。
インストラクションとも呼ばれ、ソーシャルスキルトレーニングをする理由や得られる効果について伝えます。
2つ目は、モデリングです。
振る舞いを見せ、それが適切かを判断し、不適切であればどう修正するべきかを考えてもらいます。
動画やプリントなどを配布して、お子さまのイメージが膨らみやすい環境をつくります。
3つ目は、リハーサルです。
実際に相手と対面して、振る舞いの練習をします。
ワークシートを使用したり、ロールプレイングをしたりすることが多いです。
4つ目は、フィードバックです。
お子さまのリハーサルでの行動を踏まえ、フィードバッグをします。
できたことはしっかりと褒め、難しかった場合は適切な方法を説明します。
行動を修正する場合は怒ったり否定したりせず、「こうするともっと良いね!」のように伝え方を工夫します。
5つ目は、般化です。
習得したソーシャルスキルを、実際の生活場面でも使えるようにトレーニングします。
□まとめ
今回は、発達障がいのあるお子さまのためのトレーニングについて紹介しました。
わたしたちもお子さま1人1人の特性に合わせて、ソーシャルスキルトレーニングを実施しています。
まずはお気軽にご相談ください。