お子さまが発達障がいであると診断されるのは、小学校入学を目前とした6歳や7歳が多いといわれています。

しかし、発達障がいは早期に発見し、早期にサポートできるほど良いとされています。

1歳半になると検診がありますが、その段階で発達障がいであるとわかることがあります。

この時期から早期発見ができれば、お子さまに寄り添った環境づくりをしてあげられるかもしれません。

今回は、発達障がいの早期発見のポイントについて解説します。


□発達障がいは生まれつき、1歳半までにわかることとは


発達障がいは、生まれつきの脳機能障がいです。

そのため、乳児期であっても発達障がいの傾向を確認することができます。

ただ、まだ幼い年齢であるほど気づける可能性は低く、結果6歳や7歳で診断されることが多い傾向にあります。


乳幼児の検診ではお子さまの発達や健康状態を確認しますが、1歳半検診では特に言語理解や社会性の発達具合に着目されます。


1.運動や身体能力

歩く、走る、物を持つなどの運動の発達の検査です。

発達障がいのあるお子さまは、一人では歩けなかったり、つま先歩きをしたりすることが多い傾向にあります。


2.言語理解

1歳半だと、話す言葉の数にかなり個人差が見られます。

そのため、言葉を理解できているかが重要なポイントです。

名前を呼ぶと反応がある、簡単な指示が理解できるといった言語理解の具合を確認します。

発達障がいのあるお子さまの場合、言葉を発しなかったり、指示や呼びかけに対して無反応なことが多い傾向です。

また、言葉を発してもおうむ返しをしているだけで、意味を理解していないこともあります。


3.遊び方

1歳半になると、身近な行動を真似るごっこ遊びをするようになります。

発達障がいがあると、物を別の物や人として想像したり、周囲の物を関心を持って真似したりすることが苦手なため、ごっこ遊びが苦手かもしれません。

また、おもちゃを使って独特な方法で遊ぶという特徴が見られることもあります。


4.社会性やコミュニケーション能力

1歳半検診では、特に社会性の発達に着目されます。

1歳半における社会性とは、要求を伝えたり、相手の気持ちを伺ったりすることです。

アイコンタクトや共同注意(同じ方向を見る)、注意喚起(自分に注意をひきつける)、社会的参照(顔色を伺って行動を変える)などができないと、発達障がいの可能性が考えられます。


□早期発見のポイント


早期発見のポイントとして、M-CHATによるスクリーニングが効果的です。

質問に答えるだけで発達障がいの可能性の有無を確認することができます。


例えば以下は1歳半検診でもあった共同注意に関する質問例です。


・何かに興味を持った時、指をさして伝えようとしますか?

・あなたに見てほしいものがある時、それを見せに持ってきますか?

・あなたが部屋の中の離れたところにあるおもちゃを指さすと、お子さまはその方向に目を向けますか?

・あなたが見ているものをお子さまも一緒に見ますか?


他にも社会的参照や対人情動的反応性、ごっこ遊びなど様々な項目に分けて質問が用意されています。

気になる方はぜひこちらをご覧ください。

https://www.ncnp.go.jp/nimh/jidou/research/elearning2.pdf


□まとめ


今回は、1歳半で発達障がいであると分かる可能性について解説しました。

発達障がいは先天性の障がいのため、1歳半であってもその特性を確認できることがあります。

もちろん一概にはいえない部分がありますが、参考程度に確認するのがおすすめです。

何かお悩みがある場合は、私達のような施設に相談することも視野に入れてみてください。

いつでもお待ちしております。





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