発達障がいの子供をお持ちの方に非常におすすめなのが、「音楽療法」です。
しかしこの言葉を初めて聞いた方も多いと思います。
そこで今回の記事では、音楽療法の特徴や役割をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
□音楽療法とは?
音楽療法とは、「対象者の抱える悩みの改善や、対象者の生活の向上を目的とした音楽を用いたアプローチ」です。
主に、ここにおいて利用する効果は3つあります。
1つ目は、音楽を通してリラックス・興奮状態をもたらす「生理的はたらき」です。
2つ目は、コミュニケーション手段を引き出したり、人間関係の形成を促す「社会的はたらき」です。
そして3つ目は、ストレスや不安の減少といった「心理的はたらき」です。
以上のはたらきを駆使して、「音楽療法士」という専門資格を持った方によって療養が行われます。
音楽を契機として対象者がソーシャルスキルを習得できるように促すのが、最大の目的です。
□障がいのある子どもに対する音楽療法の役割
1つ目は、他者や社会の存在の認識の手助けをすることです。
発達障がいのある子に多いのが、他者と自分との境界があいまいになっている状態です。
そのため言葉がけに反応できなかったり、表情を返したりすることが難しいです。
音楽療法では、そのような子供たちが心地よく感じられる音楽を流します。
音を受け止めることで、他者の存在を意識できるようになります。
2つ目は、「コミュニケーション能力が上がること」です。
音楽療法には集団で行うものもあります。
音楽に合わせて一緒に踊ったり歌ったりし、他者とのコミュニケーション能力の向上が期待できます。
3つ目は、「柔軟性・社会性を育てること」です。
音楽のリズムには不規則なものもあり、そのリズムに乗ることで柔軟性が育ちます。
また、集団療法では楽器を演奏し、そこでは自分の役割に沿った演奏が求められます。
社会の決まりを守ることであったり、役割の認識だったりといった効果が期待できます。
4つ目は、「情緒の安定」です。
音楽によってストレスを健康的に発散させて情動を安定させたり、活発でない子には情緒を引き出す練習になったりといった効果が見込めます。
□まとめ
音楽を通して発達障がいの子の社会性の育成を目指す音楽療法には、様々なメリットが存在しており、非常におすすめです。
当社では児童発達支援といった療育を行っています。
障がいのある子に関して何かお悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください。