勝負事は誰しも真剣になるので、勝てなかったことに対して悔しい気持ちを抱くのは当たり前のことです。
しかし、負けたことをいつまでも引きずっていては前に進めませんね。
そのようなときの気持ちの切り替えは大人になっても難しいものですが、発達障がいの子の気持ちはより顕著に表れ、負けると泣くことも。
今回の記事では、発達障がいの子の気持ちとの向き合い方について解説します。
□発達障がいの子が負けると泣く理由とは?
勝負事において1番になることが全てではありませんが、それでも子供が1番になれなくて泣いてしまうことには、以下の理由が考えられます。
*数の概念を理解していない
数の概念を理解していないと、どうしても1番にこだわってしまいます。
5人でするゲームで2番目に勝っても、半分より上の順位ということを把握できず、1番ではないことに泣いてしまう場合が多いのです。
*始まる前から不安が大きい
初めて会った人とゲームをする場合や、今までやったことのないゲームをする場合、これからどうなるか見通しがつかずに不安が大きくなってしまいます。
この不安を解消しないままゲームに参加してしまうと、1番になれなかったことでその感情が爆発してしまうのです。
*競争や勝負の経験が少ない
競争や勝負の経験が少ないと、1番になれなかったことの悔しさをどう処理すれば良いかわからず、自分の感情を泣いて表現してしまいます。
□発達障がいの子の気持ちを理解することが大切
数の概念を理解したり不安を解消したりして事前に対策するのも大切ですが、急に感情をコントロールすることは難しいものです。
特に、発達障がいの子の多くは気持ちの切り替えが苦手であるため、1番になれなくて泣いてしまった場合に、上手く向き合って一緒に気持ちを整理することが大切なのです。
1.原因を理解して、言語化する
原因がわからないまま泣いている子もいます。
推測でも良いので、子供の立場になって代わりに言語化してあげましょう。
2.共感する
繊細な子供の気持ちには、大人からしたら理解できないこともあるかもしれません。
しかし、理解できなくても、ショックを取り除いてあげることが大切です。
原因を言語化したら、思いっきり、かつ明確に共感しましょう。
3.一緒に気持ちを整理する
気持ちを落ち着かせるだけでは、子供は自分で感情をコントロールする方法を学べません。
改めて気持ちを言語化したり、悔しかったらどう考えたら良いかを一緒に考えたりして、気持ちを整理しましょう。
□まとめ
気持ちの切り替えが苦手な発達障がいの子に対して、泣くことを防ぐのではなく、泣いてしまった場合に自分の気持ちを自分でコントロールできるようにサポートすることが大切です。
大人の忍耐が重要になりますが、お子様と二人三脚で一歩一歩進んでいきましょう。
お悩みの際は、私たちもサポートしますのでお気軽にご相談ください。