発達障がいを持つ子は、会話が苦手な子が多いという印象をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際発達障がいを持つ子は、会話が苦手なのでしょうか。
また、会話が苦手な場合に会話を上達させるためのコツはどんなことでしょう。
今回は、上記の2点について解説します。
□子どもの会話が成立していない状況
まずは、子どもの会話が成立していない状況について考えていきます。
何人か子どもたちがいる中で、特定の1人の子だけ他の子とうまくコミュニケーションが取れていなかったとします。
その場合、周りにいる大人は子どもの様子をよく観察することが求められます。
観察することで、何が要因となってコミュニケーションがうまくいっていないのか見極めます。
観察していると、その子が自分の好きなもののことを一方的に話し続けていたり、会話中に相手の子を見ていなかったり、突然話を変えていたりしていることが発見されるかもしれません。
会話が成立しない要因としては、以下の4点が挙げられます。
・相手の表情や仕草を読み取ることができず、相手がどのように感じているか理解できない
・会話のやり取りがあるというルールを理解していない
・会話の基礎的なスキルを獲得していない
・興味関心に偏りがあり、会話の話題の選択に問題がある
子どもの会話が成立していない時は、以上のような要因が考えられます。
まずは、どんな要因が関わっているのか明確にするために、コミュニケーションの様子を観察しましょう。
□話し方を上達させるためのコツをご紹介!
続いては、周りの大人ができる話し方を上達させるためのコツをご紹介します。
まずは、子どもの頭を整理してあげることです。
子どもは頭の中にある情報をどうアウトプットして良いかわからなくなっていることがあります。
そのためアウトプットしやすいように、一緒に頭の中を整理してあげると良いでしょう。
そのために、「いつ」「どこで」「誰と」「何を」「なぜ」「どうやって」の5W1Hで質問してあげることが有効です。
また、自信をつけてあげることも大切です。
話し方を指摘するのではなく、話している内容に注目して話していることが楽しいと思えるように、聞いてあげることが大切です。
会話の中で言いたそうにしていることをさりげなく発言して、サポートすることも1つです。
うまく話せているという自己肯定感を向上させることが大切でしょう。
□まとめ
今回は、会話がうまくできない子に着目して、その要因やうまく話すためのコツをご紹介しました。
なかなか改善されないようでしたら、発達障がいを疑ってみても良いかもしれません。
この記事が参考になれば幸いです。