イヤイヤ期とは、自己主張が激しくなる2歳前後の時期のことを指します。
物事に対して強いこだわりがあり、時には癇癪を起こすこともあるため、発達障がいなのではないかと不安を感じている親御さまもいらっしゃるかもしれません。
発達障がいとイヤイヤ期には違いはあるのでしょうか。
□発達障がいとイヤイヤ期の子の行動に違いはない
冒頭でも触れた通り、イヤイヤ期は自我が芽生えだし、何でも自分でやりたいと訴えるようになります。
しかし、まだ幼いために上手くできないことがあり、上手くできないことに対して癇癪を起こすこともあります。
強いこだわりや激しい癇癪は、発達障がいの子に見られる特性でもあり、発達障がいの子も、イヤイヤ期の子も、取る行動はほとんど同じです。
そのため、まだこの年齢ではどちらなのかを見極めるのは難しいといわれています。
違いといえば、強いこだわりや癇癪の理由にあるかもしれません。
イヤイヤ期であれば「自分でできない」ことに対して癇癪を起こしていて、発達障がいであれば「感覚が過敏であること」や「不安」から癇癪を起こしている可能性があります。
理由は何にせよ、どちらなのかは3歳以降にならないと判断は難しいため、3歳までは普段の生活を注意深く見守り、お子さまの特性を理解して受け入れていくことが大切です。
□イヤイヤ期にどう向き合う?
イヤイヤ期のお子さまに向き合う上で求められるのは、お子さまの気持ちを受け止めることです。
これは、発達障がいの子であっても当てはまります。
癇癪が起きてしまったら、お子さまがクールダウンできるようにサポートしましょう。
ついつい怒ったり、声をかけたりしてしまいますが、対応によってはより癇癪が激しくなってしまうかもしれません。
まずはお子さまの安全を確保し、興奮の元となっている物から距離を取りましょう。
そして、静かに見守り、落ち着いてきたら声かけをします。
外出先などの公共の場で癇癪を起こしてしまうと、大人としては非常に焦りますよね。
しかし、大人がしてほしくない行動をしたからといって、その子を否定する必要はありませんし、やめさせようと躍起になる必要もありません。
「嫌だったね」とお子さまの気持ちを受け止め、お子さまが穏やかに物事を楽しめる時間を増やしていくようにしましょう。
□まとめ
イヤイヤ期でも、発達障がいでも、強いこだわりや癇癪などの行動に違いはありません。
特に2歳前後の年齢では、特定が難しいとされています。
しかし、こだわりや癇癪の理由にはズレや違いがあるかもしれません。
お子さまの気持ちを受け入れ、静かに見守って、お子さまの特性を理解していきましょう。