発達障がいの子には、勉強に集中できないという特性が見られることがあります。
「勉強を始めてもすぐに他のことに気を取られる」「同じ場所にじっと座っていられない」「言葉ではなかなか伝わらない」など、様々な課題にぶつかっているかもしれません。
今回は、発達障がいの子のための勉強法を7つご紹介します。
□勉強に集中できない発達障がいの子のための勉強法
1.勉強予定を明確にする
発達障がいの子には、見通しが立たないことに対して不安を抱く特性も持つ子がいます。
そのような子には、予定を明確にしてあげることが効果的です。
時間割のように予定をリスト化し、休憩のタイミングも入れて、書き出してみましょう。
計画を立てたり、時間管理をしたりするためのトレーニングにもなるので、ぜひ実践してみてください。
2.絵や記号を活用する
発達障がいの子の中には、耳で聞くよりも目で見た情報を理解する方が得意な子もいます。
視覚情報を活用して勉強するためには、文字だけではなく、絵や記号、映像などを活用しましょう。
例えば、算数の計算を絵で表現したり、英単語を画像から覚えたりするのが効果的です。
3.集中しやすい環境を作る
発達障がいの子には、感覚過敏という特性がある子がいます。
視覚情報に過敏だと、視野に入る全てのものに気が散りがちです。
仕切り板で勉強机を囲う、勉強に必要な物以外は片付けるなど、集中力が途切れないような環境づくりに努めましょう。
4.刺激の少ない環境を作る
先ほど紹介した「集中しやすい環境を作る」ことと似ていますが、視覚的情報だけでなく、「音」「におい」「温度」などの五感への刺激を極力減らすことも有効です。
耳栓やイヤーマフを活用したり、空調機能を活用したり、マスクやアロマを活用したりして、それぞれの刺激をなくせる環境を作りましょう。
5.動きながら勉強する方法を考える
机にじっと座って勉強するのが難しい場合には、無理に座って勉強する必要はありません。
音読や暗記などは、歩き回りながらでも勉強できます。
じっとしていなくてもできる勉強法について、本人と一緒に考えてみるのがおすすめです。
6.短期の目標を立てる
発達障がいの子は、長い時間勉強に集中することが難しく、どうしても他のことに気が散ってしまいます。
学習の予定を立てる際は、細かく区切りをつけ、短期的な集中を繰り返すイメージで目標を立てると、勉強に集中しやすくなります。
10分から20分を1セットにする、3問解いたら休憩するなど、どのような方法でも構いません。
長時間勉強することを目標とせず、短時間の勉強を積み重ねていくことを意識してみましょう。
7.疲労をためない
発達障がいの子に限らず、疲れている時に勉強に集中するのは非常に難しいものです。
できるだけ疲労がたまらない生活をし、勉強に集中できるだけの体力を残せるようにしましょう。
また、疲労がある日は、簡単な勉強だけに取り組むなどの柔軟な対応も大切です。
本人と相談しながら決めていってください。
□まとめ
今回は、勉強に集中できない発達障がいの子のための勉強法を紹介しました。
特性を見極め、その特性に合った勉強法を模索していくことで、少しずつ勉強に集中できるようになっていきます。
私たちのような専門機関の利用も視野に入れながら、勉強に集中できる環境づくりをしていきましょう。