発達障がいとは、脳の発達に生まれつき偏りがある障がいのことを指します。
実は、発達障がいであるかは判断が難しく、大人になるまで気づかなかったというケースも存在します。
発達障がいの特性ゆえに困難にぶつかることもありますが、特性にあった環境を整えてあげることで困難さは軽減します。
なるべく早い段階で環境を整えてあげられるよう、この記事では発達障がいの種類について理解を深めていきましょう。
□発達障がいの種類を解説
まず解説するのは、自閉症スペクトラム障がいです。
症状は程度や年齢によって様々ですが、幼少期は目が合わなかったり、言葉が遅かったりすることで気づかれることが多くあります。
一般的には、五感が敏感、感情の共有・コミュニケーションが苦手、臨機応変に対応できづらいなどの特徴が出る傾向があります。
何度もドアを開け閉めしたり、同じ服を着たがったりと、同じ遊び・状態・やり方にこだわるのも自閉症の方によく見られる行動です。
次に解説するのは、注意欠陥多動性障がいです。
幼少期は症状が分かりづらく、小学生になってから気づかれることが多いです。
忘れやすい、時間管理が苦手、集中しづらいといった特徴が見られます。
生活の場面では、片付けができなかったり、ゴミをためっぱなしにしてしまったりすることがあります。
最後に解説するのは、学習障がいです。
学習障がいは、全般的な知的発達に問題はありませんが、読む・書く・話す・聞く・計算するなどの学習面で困難が生じることがあります。
特性によって、読んでも内容が理解しづらい、誤字脱字が多い、計算が苦手といった特徴が挙げられます。
□気になる発達障がいの原因とは
発達障がいには「遺伝子的要因」と「環境的要因」が影響しているといわれています。
*遺伝子的要因
その人の身体をつくる設計図である遺伝子は、親から子に受け継がれます。
発達障がいは、この遺伝子に影響されているといわれていますが、その原因は未だに解明されていません。
同じ遺伝子情報を持っている一卵性双生児であっても、一人だけが発達障がいと診断されることがあります。
これは、遺伝子的要因だけが発達障がいの原因であるとは限らないということを証明しています。
*環境的要因
食事、運動、汚染物質、感染症、ストレスなど、お子さまがまだお母さまのお腹の中にいた時に受けた刺激のことを「環境」と呼びます。
この環境が、発達障がいの原因になりうると考えられています。
しかし、具体的にどのような環境が原因になるのかは、はっきりと分かっていません。
総じていえるのは、発達障がいについてはまだまだ謎が多いということです。
これから解明される情報に期待しつつ、今ある情報をしっかりと理解しておくことが大切です。
いまはまだ完治できなくても、将来は完治できるようになることを願っております。
□まとめ
この記事では、発達障がいの種類について解説しました。
まだ発達障がいについて解明されていないことも多いですが、お子さまにあった環境を整えることはできます。
もしお子さまが「発達障がいかもしれない」と感じたら、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
そうすることで、なるべく早くお子さまに適した環境づくりができることでしょう。