「親の不安は子どもに伝わる」という言葉をしばしば耳にしますよね。
これは本当のことなのでしょうか。
また、お子さまに不安が伝わることのないように、親御さまの不安を和らげる方法はあるのでしょうか。
この記事では、そういった疑問にお答えしていきます。
□親の不安は子供に伝わる
子育てをしているとよくいわれる「親の不安は子供に伝わる」という言葉、実はこれは本当のことです。
その理由は、脳のネットワークが親と子で繋がっており、これを通じて不安な感情が伝染するからです。
1996年にイタリアの科学者の研究で、私達の脳にはミラニューロンという神経細胞があることが分かっています。
この神経細胞には、他人の動作を無意識的に真似る働きがあります。
例えば、あくびがうつったことやうつしてしまったことはありませんか。
あるいは、お友達が緊張しているのを見てこちらも緊張してしまったことはありませんか。
私達の脳の中は、無線LANのように常に様々な人と周波数で繋がっていると考えられています。
その繋がりやすさは、親子のような近い血縁関係やその人との信頼関係によって決まるとされています。
繋がりやすいということは、お互いの思いや行動が伝染しやすいということです。
そのため、親の不安は子供に伝染してしまうのです。
□不安を和らげる方法を3つご紹介
お子さまへの感情の伝染をなくすことはできませんが、親御さまの不安を和らげることは可能です。
親御さまの不安が和らげば、お子さまも安心して過ごすことができるでしょう。
不安を和らげる方法の1つ目は、不安な気持ちを紙に書き出す方法です。
家で育児をしていると、ご家族以外の人と会話する機会が減りますよね。
ご自身の思いを吐き出す場所がないために、不安な気持ちを心の中に溜め込んでしまっているのかもしれません。
そんな時は、思いのままに紙に書き出してみましょう。
書き出された言葉を見ると、今の自分の感情を客観的に知れます。
気持ちがすっきりとして、落ち着きを取り戻せるはずです。
気持ちが落ち着いて冷静になれば、何か具体的な解決策や対処法が見つかるかもしれませんね。
2つ目は、気分転換することです。
特に一人目のお子さまですと、育児を頑張りすぎてしまう親御さまが多いです。
大切なお子さまのために頑張りたい気持ちは分かりますが、親御さまの身体や心も同じくらい大切です。
無理して頑張りすぎると、身体や心が悲鳴を上げている可能性があります。
ストレスや不安を感じたら、パートナー・親戚・ご友人などにお子さまを見てもらい、上手に気分転換しましょう。
気持ちをリフレッシュすることが大切です。
3つ目は、負の感情であってもそれを表現することです。
負の感情は隠しておくべきだと感じてしまいますよね。
しかし、人間誰でも喜怒哀楽があるため、ときには悲しかったり辛かったり怒ったりします。
その感情は、隠さなくても良いのです。
ご友人に愚痴をこぼしたりご両親やパートナーに弱音をはいたりと、たまには気持ちを吐き出して表現するのもいい方法です。
□まとめ
今回は、親の不安は子供に伝わるのかという部分についてお話しました。
育児は慣れないことが多く、不安でいっぱいだと思います。
そんなご自身の思いを見つめ、いたわってあげてください。
何か辛いことがあれば、お気軽に当社にもご相談くださいね。