文章読解が苦手というのは発達障がいの可能性があります。
子どもの苦手に気づいてあげることが大切です。
そのために文章読解が苦手だった子の実例をご紹介します。
できるようになるためのトレーニング法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
□文章を追うのに困難を抱いていたケース
学習障がいと診断された子のケースをご紹介します。
ご自身のお子さんのケースと照らし合わせてみてください。
ご紹介する実例の子は、6歳の時にADHDを疑われたため、知能検査を受けました。
しかし、その際には項目ごとの凹凸は大きいものの、IQは平均以上と言われました。
そのため、通常の学級で問題ないと判断されて、通常学級に入学しました。
しかし、いざ授業が始まってみると、音読が苦手で読み飛ばしがあったり、ひらがなやカタカナ、漢字がなかなか覚えられなかったり、字を上手に書けなかったりしたのです。
授業でたくさん失敗をしてくるために、学校から帰ってくると疲れてぐったりすることも多く、そのうち「僕は全然ダメだ」とパニックのように大泣きすることも多くなってきました。
IQには問題がないと言われたのに、どうして...と思っていたところ、学級の先生から目の動きが良くないかもしれないと指摘を受けました。
そこで、視覚発達センターを受診したところ、眼球運動が正確でなかったり、空間認知能力に苦手があったりすることが判明しました。
このように、文章読解が苦手だったり授業についていけなかったりする理由は、思わぬところにある可能性もあります。
お子さんの苦手に気づいてあげることが大切です。
□文章読解のトレーニング方法とは
続いては、文章読解のトレーニング方法をご紹介します。
文章読解が苦手な原因として、文字で読んだ情報をイメージとして捉えられないということが考えられます。
その場合のトレーニング法としては、イラストを用いながら文字とその意味をセットで学ぶ方法です。
例えば、「合わせて」は足し算、「残りは」は引き算、など文章問題によく出てくる言葉と計算の方法を合わせて理解できるように提示します。
具体的には、「合わせて」は「コップを2つ合わせる」などとイメージしやすいものの操作と一緒に行いましょう。
□まとめ
今回は、文章読解などの学習に困難を抱いている子の実例をご紹介しました。
お子さんの場合はどうなのか観察してみてください。
トレーニングに関しては、お子さんの苦手に合わせたものを選ぶことが大切です。