幼い子供であるほど、ADHDであると診断するのは難しいといわれています。
ADHD自体が先天性のものであり、ある程度成長するまでは気づきにくいからです。
今回は、ADHDの特性がはっきりしてくる年齢や、診断の流れについて解説します。
□子供がADHDであると分かるのはいつから?
子供のADHDの特性がはっきりし出すのは、2歳頃からといわれています。
しかし、実際に診断されるのは7歳頃が多い傾向です。
これは、特性に気づくのが遅れたり、診断に慎重になったりしていることが影響しています。
特に2歳から3歳頃に見られるようになるADHDの特性「多動性」や「衝動性」は、年齢の若さや、子自身の性格といった理由も考えられるため、見極めが非常に難しいのです。
ADHDの特性には他に「不注意」があり、就学し始めるとはっきり分かってくるようになります。
学習や対人関係、社会生活に困難を抱いている場合には、専門機関に相談したり、医療機関を受診したりするようにしましょう。
□子供のADHD診断の流れを解説します
ADHDの特性には、以下のものがあります。
・物忘れが多い
・やるべきこと、約束を果たせない
・集中しづらい
・片付けが苦手
・話を聞いていないように見える
・落ち着いて座っていられない
・過度なおしゃべり
・気に障ることがあると乱暴になってしまうことがある
・時間管理が苦手
これらの特性があり、日々の生活に困っている場合、おひとりで悩まず小児科や児童精神科などに相談しましょう。
初診の際は、日々の行動について記録した物を持参するとスムーズです。
ADHDであると診断し、治療していくのは、「子供自身の生きづらさを改善し、友達や周囲と良好な関係を築けるようにする」ためです。
そのためには、親だけでなく子供自身も、自身の特性を理解し、自身で行動をコントロールできるようになることが求められます。
私たちは、子供達が社会で生き抜くための術を、子供達のペースに合わせてトレーニングしています。
まずはお子さまを連れて、気軽にご相談にいらしてください。
□まとめ
今回は、子供のADHDの診断について解説しました。
ADHDの特性が見られるようになるのは2歳頃ですが、実際に診断されるのは7歳頃が多い傾向です。
些細なことでも気になることがあれば、早めに専門家へ相談し、その子に合った対応をしていきましょう。
なにかお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。