心身ともに大きく成長してくる3歳。

3歳児検診は乳児検診や1歳半検診とは異なり、より具体的に発達について検査が行われます。

3歳にもなると社会性が発達しイヤイヤ期にも突入するお年頃です。

そのため、なかなか落ち着きがないと検診で引っかからないか心配されている方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、3歳児検診の検査内容や落ち着きがないといわれた時の対処法について解説します。


□3歳児検診では何をみる?


3歳児になると、幼児期に比べてできることがどんどん増えていきます。

運動機能や手先の器用さだけでなく、言葉でのコミュニケーションもどんどん豊かになっていくでしょう。

しかし、発達の個人差が明らかになりやすい時期でもあります。

ここで心身ともに検査を行い、将来へのサポートを行うために必要なのが3歳児検診です。


身体の検査では、以下の点を確認します。


・乳歯が20本生えそろっている

・ほぼサポートなしで食事できる

・手と足を交互に振って歩ける

・片足立ちができる

・はさみで直線に紙を切れる

・三輪車がこげる

・丸が書ける

・着替えができる、やろうとする


心や言葉の検査では、以下の点を確認します。


・目を合わせて会話できる

・ごっこ遊びや集団遊びができる

・二語文を話せる

・自分の気持ちを伝えられる

・自分の物と他人の物を区別できる


これらを確認し、総合的に判断するのが3歳児検診です。

すべて完璧にできていないといけないというわけではないため注意してください。


□落ち着きがない、発達に遅れがあるといわれたら


もしも3歳児検診で「落ち着きがない」「発達に遅れがある」と指摘されても、必ずしも「発達障がい」が疑われるということにはなりません。

また、3歳児検診は診断を行う場所ではないため、確定的に発達障がいであると診断されるわけでもありません。

発達障がいの診断には、改めて専門の医療機関への受診が必要です。


発達に遅れがある、落ち着きがないと指摘されたからといっても、あまり深刻に捉えすぎないようにしましょう。

まずは冷静にお子さまと向き合うことが大切です。


ただ、発達の遅れや障がいの可能性は、早期に発見できるほど、お子さまにとって適した環境づくりを進められます。

3歳児検診後の対応としては、保健師による経過観察を受けたり、療育施設に通ったり、かかりつけ医に相談したりすることが必要です。

具体的な対応については、3歳児検診の場で確認しておくようにしましょう。


□まとめ


親心としては落ち着きがないと心配になってしまいますが、そこまで深刻に捉える必要はありません。

まずはお子さまの個性として受け入れ、他の行動に問題がないか確認していくと良いでしょう。

もし3歳児検診で発達の遅れがあると指摘されたとしても、これからのお子さまの成長をサポートできる環境を整えられる機会に恵まれたと捉え、ポジティブに考えて良いことです。

何かお悩みがある場合は、私達のような施設への相談も視野にいれて検討してみてください。






令和3年放デイ・保護者評価.pdf


令和3年度放デイ・事業所評価.pdf


令和3年度児発事業所評価.pdf


令和3年度児発・保護者評価.pdf