子供の発達の状態から、自閉症なのではないかと不安になる親御さまは多くいらっしゃいます。
子供の特徴を正しく理解した上で、自閉症かどうか慎重に判断することが大切です。
今回は、1歳から2歳ごろの自閉症の子供の特徴と、子供の発達の遅れを認識した例を紹介します。
□1歳から2歳ごろの自閉症の子供の特徴とは?
自閉症の症状がない1歳から2歳ごろの赤ちゃんは、他人と同じものに注意を向けたり、ものを指差して他人の注意を引いたりします。
これらは、「共同注意」と呼ばれる行動で、他人の視線を追うことから始まります。
しかし、自閉症を抱える子供は他人と目が合わないという特徴があるため、共同注意に関する行動が非常に少ない傾向があります。
その結果、言葉が遅れたり、他人の注意を引きたい場合にその人の手をものに触れさせるといった行動をとったりします。
また、好き嫌いが激しかったり、睡眠時間が安定しなかったりする症状も見られます。
□子供の発達の遅れを認識した例
ここでは、子供の発達の遅れを認識した例を紹介します。
1つ目の例は、他の子供は歩いているが自分の子供は歩かないことです。
1歳ごろの時期に、自分の子供より年下の子供が歩いているものの、自分の子供が歩いていないことで発達の遅れを意識する場合があります。
ハイハイやおすわりまでは順調でも、1人で立ったり歩いたりするのには時間がかかることもあるので注意が必要です。
2つ目の例は、子供がしゃべらないことです。
この例は、自分の子供と同じ年齢の女の子がおもちゃを耳にあてて「もしもし」と言っているのを見て自分の子供の発達障がいを認識したものです。
子供が全く言葉を話す気配がない場合に、自分の子供が他の子供のように言葉を覚えていないことを知って驚いてしまうことがあります。
子供が第一子であると、いつ頃から子供が喋り始めるかわからないことがあるため、子供がどの時期から話し始めるか理解しておきましょう。
3つ目の例は、1歳半検診でのチェック項目に丸がつかないことです。
1歳半が近づくと、問診状が届きます。
発達障がいの子供の場合は、そのチェック項目にほとんど丸がつかないことがあります。
ここで丸がほとんどつかないと、子供の発達障がいを強く疑ってしまうでしょう。
もし不安が大きい場合は、お気軽に当施設までご相談ください。
□まとめ
1歳から2歳ごろの自閉症の子供の特徴と、子供の発達の遅れを認識した例を紹介しました。
子供の症状から、子供が自閉症なのではないかと慌ててしまう親御さまもいらっしゃいます。
何か気になることがある方は、当施設までお気軽にお問い合わせください。